日々のトレーニングとクリエイティブの関係

私は日々の業務の合間に、トレーニングを習慣としています。事務作業の合間に軽いジョギングをしたり、トレッドミルで1時間走ったり、自転車を30分こいだりと、適度な有酸素運動を取り入れています。さらに、器具を使った筋力トレーニングを3〜4種類行い、プールでは1kmの水泳をこなします。

運動をする理由はいくつかありますが、単に体を鍛えるためだけではありません。運動を通して、集中力と思考の速度を維持し、クリエイティブな発想を生み出すための時間として活用しているのです。

運動と知識の統合

トレーニング中は朗読サービスを利用し、ビジネス関連の書籍や小説を聞いています。そして、気づいたことがあればすぐにノートに記録し、休憩のたびにメモを取ります。このサイクルを繰り返すことで、思考が加速し、単に机に向かって考えるよりも深く思索を巡らせることができます。

運動による肉体的な疲労と負荷が、得た知識の感覚を伴って身体に刻み込まれるような感覚があります。そのため、一時的に忘れてしまっても、記憶から取り出しやすくなるのです。

なぜこのような習慣を続けるのか

この習慣を続けているのは、クリエイティブな発想を生み出すためです。ビジネスや事業という枠組みで物事を考え続けると、視点が固定化され、新しい発想が生まれにくくなります。しかし、運動をしながら情報をインプットすると、普段気づかなかった視点が見えてくることがあります。

情報の取捨選択と主体的な価値判断

現代は情報があふれる時代です。だからこそ、あえて朗読以外の情報を遮断し、限られた情報をじっくり考える時間を作ることが大切だと思っています。情報をただ受け取るだけではなく、思考を深め、主体的に価値を判断することが重要なのです。

プールではイヤホンをつけることができません。そのため、私にとって水泳は、体を動かしながら思考を整理する瞑想のような時間となっています。水の中で余計な情報から解放されることで、純粋な思索の時間を持つことができるのです。

思考が生み出す知的好奇心

運動を通じて思考が活性化されると、新たな知的好奇心が生まれます。その結果、トレーニングが終わって事務所に戻ると、ネットで必要な情報をチェックしたくなります。

先日、『100分で名著』の「社会分業論」を視聴しました。これは、自由な個人と社会がどのように結びつくかを考察したもので、分業による相互依存の関係性が描かれていました。

たとえば、レストランでは、料理人、ウェイター、食材提供者、経営者、そしてお客さんがそれぞれの専門性に依存することで成り立っています。この分業は単に経済効率を高めるだけでなく、人間同士のつながりを深める役割も果たしているとの解説もありました。

クリエイティブと社会のつながり

この考え方を弊社に置き換えてみると、私たちの映像制作会社もまた、社会の中で重要な役割を担っていることが分かります。動画制作を求めるクライアントには、それぞれの目的があります。

  • 新たな商品やサービスを広めたい
  • 新しい制度を認知してもらい、利用を促進したい
  • インフラ整備のための情報を広く伝えたい

こうした目的を持つ人々が、私たちの映像制作を必要としているのです。そのため、私たちは単に映像を作るのではなく、クリエイティブの力を維持し、さらに高める努力を続ける必要があります。それは経済的な理由だけではなく、社会との有機的なつながりを深めるためでもあります。

ストーリーテリングの力

私たちは、ストーリーテリングを軸とした映像制作を行っています。ストーリーテリングは、異なる役割の人々、異なる時代、異なる価値観を有機的につなぎ、ある方向へと導くための強力なツールです。

私はNHKの番組制作に携わっていた経験があります。その中で特に大切にしてきたのは、「俯瞰の目線とクローズアップの目線を行き来すること」です。広い視野で全体像を捉えながら、細部にフォーカスして人々の思いや背景を伝える。この視点を大切にしながら、映像を制作してきました。

価値を伝えるために

映像制作の仕事は、単なる映像の提供ではなく、クライアントの取り組みや想いを「価値」として発信することだと考えています。そのためには、私自身がクリエイティブな感性を磨き続ける必要があります。

日々のトレーニングを通して得た気づきを映像制作に生かしながら、より良い作品を作るために努力していきます。そして、同じように価値を発信したいと考えている皆さんとともに、一緒に頑張っていきたいと思っています。